さよなら原発3.11福岡集会報告
- Day:2012.03.13
- Cat:コラム
「さよなら原発3.11福岡集会」ですが、おおよ
そ5000人近くの人たちが集まって、大きなト
ラブルもなく無事終わりました。ご参加してい
ただいた方、また当日来れずともご協力してい
ただいた方、みなさんに感謝します。
13:30開始時間前から、公園に多くの人が集
まりはじめ、定刻の時間になると
日本最大のロックフェス「フジロック」でも
MCを務めるスマイリー原島さんの司会で進行
が始まりました。
1Z3(イズミ)さんのベース弾き語りは、
原始的な響きを感じさせるベースギターと共に
歌を届けてくれました。
カクマクシャカのライブは、人間本来ある力強
い生命力と、逆に自分自身たちが生み出した愚
かさを憂うというメッセージが真っすぐに伝わ
ったようで、彼の言葉に涙される人もいました。
そんなステージの間、堀川泰樹さんのスプレー
アートでは、脱原発を宇宙的視点からとらえた
作品が出来上がりました。
スピーチでは「ママは原発いりません!」から
は原発事故後、様々な理由で家族が引き裂かれ
てしまっている現実などを訴えられました。
原発労災裁判原告の梅田隆亮さんは、原発労働
の後遺症に苦しむ報告を、長崎の原爆被害者の
西山進さんは、原爆投下後の惨状を思い出され
ながら「もう二度と 日本で放射能の事故を起こ
してはいけない」と伝えられました。
盛りだくさんのステージが終わると、須崎公園
から九電本社までのデモ行進です。
思い思いのメッセージを書いた手作りの横断幕
やプラカード、子どもたちも沢山参加してたこ
ととは偶然でしょうが(?)たくさんのキュー
トな着ぐるみたち(カエル、ヒョウ、ひよこ、
シロクマ、黒猫etc)も、たくさん参加していま
した。
隊列のなかからは、鳴り物も多く奏でられ、本
格的なジャンベ演奏の「フォリカン」が音で盛
り上げ、ブブゼラ、 (博多っ子なら知ってるだ
ろう)「博多ぶらぶら」がテーマにぶらぶら4体
が先導するコール等もありました。沿道から手
を振ってくれる人、うどん屋さんの店員さんた
ちが店先に並んで声援を送ってくれるなど、日
曜の天神の昼下がりで見物人も多かったように
感じました。
そうやって繁華街の天神を通り、九州電力本店
前をぐるりと1周囲み、社前でもアピールしま
した。「社員も出勤してない日曜日なのに、九
電前のアピールは意味ない」と言う声もあるの
かもしれません。でも、それは百も二百も承知
のこと。九電社員に直接リアルタイムで届かな
くっても、それでも押さえきれない気持ちがあ
るからです。このやるせない気持ちを、マスコ
ミを通して、そして沿道の人たちの視界を通じ
て、届けたかったからです。
人はそれほど賢くありません。
人を乗せたロケットを作れたり、
地球の裏側までも文字や映像を使って交信だって
できたり…そんな技術があるのに、核の爆弾と同じ
危険な発電方法がまだ、まかり通っているのが
今の日本です。
でも、いつかきっと「こうした方が良いのでは?」と
やりかたを変えることができます。
それが「正しい」か「間違い」かは、すぐには
どちらだかわかりません。
多分、後の時代で判断されること。
人はそれほど賢くはないけれど、
人はそれほど愚かでもないはず。
そう信じて、これからもみなさんと
何度も何度でも一緒に歩きましょう。
(S・I)













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